自転車日記:
奥多摩サイクリング紀行 2011.5.8.
10:30
羽村の堰に到着。昨日の雨もすっかり上がり、最高のサイクリング日和になった。ここまで順調に多摩川サイクリングロードを走ってきた。
08:40
登戸を後にした。もう少し早起きするつもりだったが、とにかく出発だ。布団を出た時に窓越しにきらきらと青空が見える。行こう!決めた。
矢野口から多摩川原橋を渡り、府中、多摩川左岸を上流へ向かう。
日曜日、大型連休最終日とあってたくさんの人が川原に出ている。ボランティアか、町内会で川原のゴミ拾いをしている。
多摩川は憩いの場だが、きれいに維持するのも大変だ。大勢の人の飲食の場になっている。
この前走った利根川は日曜日でも人の気配がしなかったのに。
09:30
立川、中央線の鉄橋の下で一服。タンポポがかわいらしい。
多摩川の河川敷にはたくさんのグランドがあり、日曜日とあってあちこちで野球チームが試合に興じていた。
羽村を出てからは車道を走る。
日曜日であるが、車の量はそれほど多くなく、走りやすい。
青梅を過ぎてからは次第に登り坂。
汗をかきながらも順調に走る。
途中の焼きたてパン屋で昼飯を調達。
沢井の造り酒屋を横に見て、川井のキャンプ場まで登った。
しかしこのキャンプ場、川原に降りるのに金を徴収するという。
12:30
食事することなく、川井を折り返す。
少し引き返したところ。奥多摩街道をはさんで古民家と蔵がある。今は使われてないようだ。そこに自転車を止めて昼食。
13:00
途中の焼き立てパン屋で買った海老カツサンド、昨日買ったコッペパンと魚肉ソーセージを食す。
腹も膨れたので出発。
13:50
青梅市街。岩蔵温泉へ行ってみようかと青梅の手前を左折してみた。
木曽木街道。いきなりの急な上り坂。一番軽いギアにしても息が切れるほど。後ろから来たバイクも次々とシフトダウン。断念した。自転車に上り坂は鬼門だ。
帰ってから地形図を見ると岩蔵温泉へのルートとしては一番急な勾配だったようだ。ルートを変えて再チャレンジしようと思う。
青梅市街に入った。青梅街道旧市街の古い建物を改装して小さな美術館?になっている。ほんのちょっと観光地っぽい雰囲気に微笑む
14:15
小作近郊のコンビニで一服。ガリガリ君を食す。普段はめったに足を踏み入れることがないコンビニだが、サイクリングの時はオアシスだ。今年の夏もガリガリ君、品薄になるのだろうか?
14:50
多摩川、羽村の堰に戻って来た。川遊びに興じる人達。肉を焼いて食べている人たち。
こちらは疲れが出てきた。岩蔵温泉、諦めてよかった。サイクリングに無理は禁物だな。
ここからは多摩川サイクリングロード。ゆっくり行こう。
15:00
羽村を後にする。過去2度ほどここまでは来たことがあったが、今回が一番楽に来れたように思う。季節が良いせいだろう。
15:45
立川近郊、中央線の鉄橋の下に到着。まだ日が高い。ベンチで一休み。
立川から府中辺りの多摩川サイクリングロードはカラフルなユニフォームに身を固めたサイクリストが激増する。10人ほどで走っているグループもいる。人それぞれに楽しみ方はあるのだろうが。それにしても休日の多摩川は人が多い!
16:30
多摩川を対岸に渡り、聖蹟桜ヶ丘、京王SCに寄ってみた。人の賑わい。街の華やかさが懐かしくなる時もある。画材を買う。
聖跡桜が丘からは連光寺の坂道を登った。
今日、岩蔵温泉への坂道で挫折したことへの後悔か。せめてここで頑張ってみようという気持ちだった。
また、人でごった返す、サイクリングロードを避けて行こうという気持ちもあった。
しかし疲れた足にかなりこたえた。長い上り坂。坂の頂上あたりで体がしびれてきたよ。時間にしたら5分ぐらいではあったが。
峠を越えたあと、下りは快速!スピードメーターを見たら50km/hを軽く超えていた。
下りを楽しみに上りをがんばろう!
稲城長沼の銭湯でくつろいで帰途に着いた。
外はもう暗くなっている。
今日の走行距離、114kmなり。
相棒は コアラ号でした。
4月の日曜日
昨日の春の嵐が嘘のように良いお天気になった。
金のない時に遊んでいていいのか、という罪悪感はあったが、朝、思い切って家を出た。
京王稲田堤駅 08:49発都営新宿線直通の京王線に折りたたみ自転車、ダホンボードウォークと乗り込んだ。
本八幡で総武線に乗り換える。千葉の風景が広がる。
10:48 新検見川駅。何度か来た懐かしい駅。自転車を組み立て花見川へ走り出す。
久しぶりの花見川はすっかり春の色だった。
12:30 道の駅八千代に到着した。新検見川からの花見川は思っていたよりダートが多かった。途中道に迷った。こんな時、文明の利器、スマートフォンナビが役に立ったが、以前は相方が良く調べていたおかげで全くスムーズに進んだ。下準備は大事だと反省。
川に沿った道は両岸のどちらかが通り抜けられるような場合が多いが、行き止まりの方へ入り込んでしまうと、対岸に渡る橋まで引き返さなくてはならない。これが結構遠いことが多い。
ともあれ道の駅でおにぎりと焼きいもを腹に詰め込み、お昼休み。
14:00 佐倉の風車の広場に到着した。道中、向かい風で難儀した。必死に自転車をこいでもなかなか思うようにスピードが乗らず、息が上がった。でも体を動かすことは心地良い。
風車の広場は何故かものすごい人。
佐倉ふるさと広場。オランダのファッションショーやっているそうだ。広場にはテキヤさんが出て、おまけに屋形船まで。
気持ちの良い春の陽気だ。大勢の人々もそれぞれに楽しそうな表情。
14:40 マンモス広場に到着。このあたりでマンモスの化石が発見されたらしく、それでこのような広場ができたとのこと。
ここから先は眺めの良い渓谷コースなのだが、この前の地震の影響で通行止め。がけ崩れのおそれがあるのこと。道もあちこち地割れしていた。
迂回路の坂道を上る。足がひきつりそうになった。いつもは渓谷の下から見上げていた橋から下を眺める。
サイクリングロード破損個所多数。東日本大震災の爪痕。
15:15 メタルアートミュージアム
入ろうかどうしようか。
入場料、500円。財布と相談。
以前から興味があったが、時間がなくて見れなかったので今日は思い切って入ってみた。
中は意外と整然とした展示。
もっと、現代的な作品があるのかと思ったが、そうでもない。
でも、野外展示の作品が太陽の光に映え、雲の影になり、風をはらんで息づいている様子は良かった。
長谷川登氏の作品。
16:00 メタルアートミュージアムを出発。印旛沼沿いのサイクリングロード。いたるところで決壊。無残な姿になっていた。ブルーシートで覆われている。
通行止め。その度に下の車道に降りる。一般道も川の土手道のようなところは決壊していて、迂回を強いられた。
17:00 利根川に出た。広い!しかしここの土手道もかなり地震にやられている。いたるところ工事中。
前も後ろも誰も歩いていない。多摩川の休日は人でごった返すのに。
地元の人が話しかけてきた。この辺りは人が減ってしまったと。
太陽が沈みかけている。
利根川の水面に夕陽。
これから柏までの道
手賀沼沿いを走れば楽だと、軽く考えていた、が。
20:10 柏駅から帰りの電車に乗り込んだ。
ほうほうのていで柏まで走りつづけた。
途中はかなりきつかった。
利根川のサイクリングロードを降りて木下(きおろし)という町
昔、ここから自転車と一緒に電車に乗り込んだ駅前を通過。
あのときも暗くなってしまい疲れていたな、なんて考えながら。
地元の他人に道を聞いて手賀沼に向かった。
そのハズだったがとんでもない方向に進んでいた。
水路が入り組んでいて、いつの間にか違う水路のわき道を走っていたようだ。
日が落ちてきて少し焦り始める。おまけにスマートフォンナビが反応しない。
自分のいる位置が分からなくなった。
文明の利器に頼らずに、地図ぐらい持って歩くべきだな。
コンパスは素直に役にたった。
農道を走っているうちに印西柏線という県道?を見つけたのでこれでなんとか、と車の流れに会わせるように走り始めた。
千葉の県道は歩道の部分が非常に狭いという印象がある。
走り始めると登り坂になった。真っ暗な山道。脇を車が走り抜け。自動販売機ぐらいしか灯りがない。
何度か坂道をのっぼったり降りたりしたところでコンビニの灯り。
人の気配、うれしいね。
飲み物を買って道を訪ねて。トイレを借りて。ありがたいね。
車だとちょっと行けばどこか街に出るという気持ちがあるが、自転車では坂道があるだけで進むのをためらってしまうことがある。
進む方向を間違えると体力を消耗してしまう。
柏までまだかなりあるとのことだったが仕方ない、走ってみることにした。
19:00 暗い坂道を再び走り出した。
いつまでも人里の気配がなく、永遠に着かないのではないかと、そんな気になるような道だったが、丘の上から遠くに柏の高層ビルらしきものが見えた時は嬉しかった。
19:45 柏の駅前に着いた。
震災の影響での節電か。暗い階段下でダホン君を折りたたんだ。
間違ったこと失敗したことなど振り返りながら走ったが、過ぎてしまえばみんな良い思いでだ。
手賀沼との再会はならなかったが、思い返せば楽しい旅。旅はいつも楽しい。
今日の走行距離、98kmなり。
愛車 ダホンボードウォーク君
あまり軽くはないが、お客様にそれほど邪魔にならずに電車に乗せられる。
自転車はバイクと違って、相棒、と言う感じではなく、
もっと、自分に近い感じだな。
自分がこがなければまったく前に進まないから。
バイクのように、それに頼る、ということができない乗り物なんだな。
遠いところまで行けば、それが即、自分の達成感につながるな。
自分で走っているんだな。
風が冷たいな。
でも、熱いな。
多摩川のほとりに住み始めてかなり長い。
土手の上にあがると、急に視界が開ける。
風が吹いている。
光が注いでいる。
そんな中、ペダルをこぐ。
自分の息づかい。
いつまでも、走っていたくなる。
ある日、思い切って朝7時半に出発。
稲田堤から輪行、京王線、都営新宿線と乗り継いで東大島という駅で降りた。
土手はすぐだった。ひとまず下流に向かって走り、荒川サイクリングロードの出発点から走り始めた。
だだっ広い。
それに荒川サイクリングロードはほとんど土手下の道だから、川面がほとんど見えない。まるでずっと運動場の中を走っている感じ。
休日とあってあちこちで、野球大会や運動会で走りにくいところも多かった。
向かい風。
ひたすら変わらない景色の中を走るうちにいつの間にか板橋区に入っていた。
そこからは田舎風景も見え始めた。
とにかくだだっ広い。
川だか、たんぼだか、ゴルフ場だか、工事現場だか、わからないところを走る。
入間川と合流して、しばらく走り、川越に進路を変えた。
3時頃には川越に到着。
見事な蔵作りの街並み。
観光客でごった返す小江戸を徘徊。
名物の芋アイスを食す。さらに芋ビールをおみやげに購入。
本川越か川越市駅か忘れたけど、府中本町まで電車で輪行。(川越の駅名は難しい)
走行距離、約90Km。 楽しい一日でした。